2008年2月27日水曜日

That's 雑音

今日、外出の際に、ある店で昼食をとる機会を得た。

当初、そこにと目指していた店の前を通りかかったとき、駐車場が混んでいたから、待つのを嫌う連れの意向で、そこを諦めた。
国道沿いに車で移動し、探しながら次の店に行った。
初めての店のことだが、家族連れと思われる客を中心に、そこそこの入りだった。

さて、食事の内容はともかく、他が最悪だった。
最悪の評価とは、BGMと思しき「雑音」のことである。

その雑音とは有名な歌手の熱唱だった。
「桃色吐息」その他一連の曲。

熱唱のことは当の歌い手の責任ではないことは明らかであり、また、音源には如何ともしがたく、よって雑音たらしめる主な原因は店側にある。
その店側により設定されたボリュームが私の不快感を増幅させている。

音量が過ぎる。
正直に「雑音」と記す。

しかし、なぜに無音の環境をサービスできないのかな。
施すサービスあれば、施さないサービスもありと思うのは当方の勝手か?

運動会において四六時中、音楽を流し続ける愚と同じ。
この手の過剰サービス、思慮無き無粋の垂れ流し。
迷惑するのは客ばかりか。
それとも、迷惑と思わない無粋な客が増えたのか。
さすれば、私が少数派なのか、異端なのか、変人なのか。

そうと知っているならば、訪れることは無い。
であるなら、今回は一見客だからと諦めるしかないか。
二度と行くまい…と、歯軋りするのみ。

家に帰って、その店のクチコミレビューなるものを引いたが、この件、つまり音響について触れているものは見当たらなかった。

私が音に対して度を越して過敏なのか、他によるレビューの際に音に関する別環境であったのか。
それとも、その店にあっては、余程のこと音に鈍感な客ばかりが集まっているのか。


耳を澄ませばこそ聴こえし音を尊ぶ風情を忘れてはなるまいに。


<おしまい>