2008年7月31日木曜日

「高島礼子はアールエフ」って?

「高島礼子はアールエフ…」

そう彼女自らがただただ連呼して終わるCMが印象的だ。
もはやBGMはどっちでもいい。
そのナレーションばかりが、やけに耳について離れない。

アールエフ…って何?
新しいパチンコ台の名前か?…、
でも、ちょっと雰囲気が違う…。

となると、TVからだけでは
「高島礼子はアールエフ」
という、断片的な情報しか得られず、そうなると、インターネット検索という利器を知っている者は、遅かれ早かれキーボードに向かうことになるのだろう。

アールエフの秘密を解くためにだ。

言い訳がましくなるが、蓋を開けてみれば、その製品のことは長野市に住む友人から2年ほど前に聞いていた。
「すごい技術があるんだ」
の一言で、まるでSFの世界のことかのように印象深く記憶に刻まれていた。
その記憶と今般の謎、そして解答までもがネット上で結ばれたわけだ。
そのことにこそ意味があったわけで、僕というたった一人の消費者にとっては、大成功のCM例となる。

その術に、見事に嵌ってしまった僕としては、ここではリンクを貼ったりして過剰なサービスはしないので、
「高島礼子はアールエフ」
で検索してみて頂きたい。
くれぐれも断わっておくが、僕は高島礼子からも、アールエフの筋からも何等の報酬を得ているわけではないから…(笑)

そうしてみると、
PCにも向かわない…、
キーボードなんて無関係…
というTV視聴者は、当初からCMのターゲット層から外しているわけであって、スポンサーの強気な姿勢と、確かなターゲット設定が見て取れる。

でも、折角だからどんなCMかだけはリンクを貼っておくので、
ハハ~ン
と納得しながら、とくとご覧あれ!

 ⇒ 高島礼子はアールエフ


<おしまい>

2008年7月21日月曜日

期待を込めて「クロネコメンバーズ」をレビューします。

ヤマト運輸からクロネコメンバーズというサービスが開始されるというTVその他による告知を受けて、早速にサイトからエントリーしました。随分と前の話です。
後から知ったのですが、全国一斉のサービス開始ではなかったようで、カード発行が先行したものの、当地ではこれからサービス開始という頃だったようです。
程なく例のクロネコのキャラクターをあしらった黄色を基調色とするカードが届きました。
いわゆる「メンバーズカード」から来る勝手な、かつ、旧来のイメージからすると少しもの頼りない・・・ペラッとした感じです。
裏面に、IDとそれに対応するであろうQRコードが印字されています。

旺盛な好奇心も手伝って、直後に最寄の集荷所に荷物と共にカードを持ち込んだところ、それと思しきラックやプリンターが開梱されない状態で事務所の片隅に置かれているのを観てしまいました。
瞬間、
「こりゃ、早すぎたかな?」
所員の方も困った顔をしながら、
「申し訳ありません、ここでは、これからなもので…」
との、丁重なる断りの言を頂戴して、その折は普段のとおり手書きの伝票で発送を済ませました。

早いものでそれから数ヶ月。
季節が2つくらい過ぎていったこの時期に、忘れかけていた「クロネコメンバーズ」のことを急に思い出し、今度こそ試してみようとカード持参で同じ集荷所を訪れました。


さて、これから記す内容は、恐らく普段どおりの発送方法で依頼をしていれば気付かなかったことばかりだと思います。
クロネコさんのためを思って(笑)、少々お節介な話ですが、ちょっと整理してみました。

感想 その1
カードを受け付ける、その情報端末の前に集荷されたであろう荷物が、パレットまたはカートに載せられ山積みの状態でした。

「クロネコメンバーズ」を体験してみようと伺ったものですから、ハッキリと申し上げて興ざめでした。
このことに限らず、顧客にサービスを提供すべき当の設備や施設の前に、内部処理の途中経過が未了のまま残されているのは実にまずい。バックヤードで処理すべきだと思いますが、如何でしょう。
例えば、一流を名乗る旅館の玄関先や客室の窓から、客用の布団が干してあるのが見て取れるようなものです(笑)

セキュリティ上の観点からも、ユーザーに対して
「外来者の故意による抜き取りの可能性は無い」
と、安全性を宣言することが難しいのではないか、と心配すらしてしまいます。

さて、当の装置ですが、それら荷物を退かさない限りこのままでは使えません。今回も、黄色い例のカードを離れたところにいた所員の方に提示したら、慌てて前面の荷物を移動していました。

ところで、荷物を山積みしてあっても運用に影響が無い程に「サービスが普及していない」のかな?
同業種にしてみれば、この過当競争下での顧客の囲い込みに資するものとして、あるいは、単に伝票コストの削減という意味においても、運用が定着した以降の収益面での貢献度は大きいのではないか、と場外から密かに応援しているだけに、ちょっと寂しい気がしました。

感想 その2
送り状の宛先の登録が、タッチパネル式になっていますが、銀行のATMのようなもので、PCのキーボードに比べたら操作に大変な時間が掛かります。後から分かったことですが、ネットでアドレスの登録や修正ができるとのことでしたので、今回に使用した宛先以外は、わが家に戻って登録しました。
感想その1に記した状況もあってか、混んでいなかったからいいようなもの。
新規登録のために順番待ちが生じたと判断した際には、僕は順番を待ってまで使用しないと思います。

感想 その3
全ての条件が整った上で、つまり、前段階の処理が済んでいる状態で伝票を出力するには、確かに便利なことがよく分かりました。
カードをかざし、「ピッ」と反応したら、パスワード入力、宛先の選択・・・その他、選択による必要な入力の後に、プリンターからA4サイズの印刷物が出力されます。計時したわけではありませんが、感覚的には2分とかかっていないと思います。
ここで明らかに言えることは、手書きの場合に比較して速くて、正確(初期入力によります)だということです。手軽に使えて、便利です。
翌日のこと、別件で別の者が同じ集荷所から発送した際には、
「簡単だった」
の感想、たった一言でしたから。

ただし、サービスのつもりからでしょうか、横に付き添ってくれた所員の方が
「パスワードは6桁です」
と、余計な情報を入れた上に、これを言い張ったものだから、その者は少々、戸惑ったとか。
僕が設定したパスワード(端末からネットワークへのログイン・パスと思います)は9桁です。
その者には出掛ける前にこれを教えてあったもので、9桁の他に別の6桁を新たに要求されているのかと、戸惑いが生じたそうです。
担当者の方に対する慣熟訓練に問題ありと、思わざるを得ません。

感想 その4
クロネコメンバーズのサービスに関連したことではありませんが、伝票の記載事項に不足があることに、運用上の問題はありませんか?
「多少のこと、未記入、空欄があったって、届けばいいじゃん、届けば・・・」
そう、ささやく声も聞こえてきそうですが(笑)

僕が几帳面な性格だから・・・といえばそれまでです。
しかし、様式の上から明らかに記入を要求されている部分に記入がないのは、その伝票を受け取った側として気持ちのいいものではありません。(少なくとも僕の場合は・・・)
今、手元にある伝票(控)の内には「発店コード」と「担当者名」の欄がブランクのままのものがあります。
複数枚ある他の伝票には記入がありますが、明らかに均等なサービスを旨とするこうした全国規模店においては教育の徹底を、と進言せざるを得ません。

この考えは、僕が個人のユーザーとして、その立場だけから申し上げているのではなく、おそらく企業の内側から業務監査的な視点に拠り、敢えて申し上げているものなのだと思います。

当該社のマニュアルには
「書いても書かなくてもいい」
とされているのかどうか、それともこの件について何らの記述も無いのか、実の所は定かではありません。しかし、もしそう書かれているのでしたら、あるいは、何らの記述も無いようでしたら
「必ず記入すること」
と明記するよう、マニュアルを改めるよう主張することになるでしょう。
(前後関係、背後関係を視ぬままの勝手な意見を容赦ください。)

ユニークな伝票番号1つで、一極に情報を高度に集中させリアルタイムで管理をされている実情を考えれば、「発店コード」など記入がなくとも、組織の内部においては問題ないかもしれません。
が、発店で荷受を担当した方の名前は、どのように管理されるのでしょう?
「担当者名」は、控の伝票を見る限りでは、システム上で管理されるべき項目には含まれていない模様なのですが、顧客とのインターフェースという場面では、担当者名の記入の有無は、顧客に安心感を与えるという意味で、とても重要な要素ではないかと考えます。
所定の欄に、ボールペンでたったの2、3文字、苗字を入れるだけのことで顧客に安心を与え、以って解決できる問題だとは思いませんか。

記入に漏れが有っても無くても、いずれの伝票に係る送付も、無事故で先方に届いていますから、その主たる目的としたサービスは、これまで無事に完遂しています。
したがって、ここで整理していることは、何か具体的な事故や問題があったからとしてのクレームなどでは一切ありません。

ただ、ここで一考を要するのは次のことです。
つまり、この事業においてユーザーが求めているサービスとは
「荷物を運ぶ、届ける」
だけでは無くなっていると考えます。
それであればこそ、「クロネコメンバーズ」のような折角の新機軸が付加する新たなサービスを、成功裏に見守っていたいと期待している・・・

まずは、クロネコメンバーズの発展をお祈りしています。

<完>


2008年7月18日金曜日

再びブログについて思うこと

朝日新聞が運営するサイトに「朝日新聞アスパラクラブ」があるが、ここに今日付けで「『ブログ』についてのアンケート」が掲載されていた。
好奇心も手伝って回答したのだが、やがてどのような形で集計されていずれかの記事に反映されるのやら興味がある。

つい最近のこと、ブログ仲間の記事を読んでいたら、総務省の統計として今年1月末時点、国内のブログの数が1690万件ある、との報道がされたそうだ。
単純に考えれば、このブログも1690万分の一ということで、国民7人に1人くらいがブログを開設している計算になるのだが、さて。

前後して、NHKのニュース番組では「迷惑ブログ」なる特集を報じていた。聞けば、一人で50も60もの「内容の無い」、迷惑ブログを運営しているケースがあるという。
内容そのものが何某かの法律に抵触するものや、モラルに反する誹謗中傷など内容そのものが迷惑あるいは違法なものはもちろんだが、番組内では「内容の無い、内容に乏しいブログ」の乱立を問題にしていたと思う。
いずれかの仕組みで報酬を得んがために、ブログの更新を自動化するソフトまであり、また、その記事の大半がいずれかの報道記事等の引用だったりするそうだ。
だから一見すると「しっかりした内容」が記されていそうなのだが、その内容はオリジナリティの無い、著作権に抵触するであろうものであり、実はそうすることの目的が別にある・・・ということらしい。

そうしてみると、先の「国民7人に1人」という計算の精度も怪しくなるというものだ。

話はアンケートに戻るが、「ブログはルールやマナーにしたがって常識的な対応していればよく、まずは始めることが肝心」という旨を回答した。コンピュータやインターネットの技術だのは、後から付いてくるものだし、要するに慣れの問題としておいた。
ただ、だからといって、手放しでブログを礼賛というわけではなく、好き不好きの問題だから最終的にはご自由にどうぞ・・・の構えだ。
一方で、無理解、不認識なるが故の
「ブログあるいはネット=悪いもの、諸悪の源」
といった短絡的な発想で片付けられる風潮があるようであれば、それに対しては一言といわず、二言でも三言でも申し上げなければなるまい。

中には、先のNHKの報道にあるとおり「迷惑ブログ」もあるだろうが、大多数のブログは「迷惑ではない」と信じたい。私の場合、ブログ仲間の数としては少ないかもしれないが、周辺は皆さん「迷惑ではない」ブログを運営されている。

ただ、少々気になるのが、ブログのユーザーグループのことだ。
SNSの場合は登録したASPの中、つまりクローズドな環境下で情報の公開や閲覧が行われるものと思うが、ユーザーグループの場合は別々のブログASPを横断的に取りまとめてオープンなスタイルで運営されている。
「ブログを閲覧しました」、「訪問しました」という証拠を何らかの形で残して、その証拠をたどって、今度は閲覧や訪問を促す、高じて「ブログ仲間になろう」という仕組みだと思う。
そのことに何等の問題があるわけでもないのだが、「閲覧しました」、「訪問しました」の証拠が即ち、「ブログを読みました」にはなっていないことに気付いたら、そうしたグループや機能の意味がよく分からなくなった。
群れる必要はないでしょう・・・って。

一部のフリーブログASPの中には、ブログの機能として「訪問の証拠」を残す機能が装備されているものもあるが、それとて「読みました」の証拠にはなり得ない。
だからどうだ、と言っているわけではないが、そもそも私自身がこうした機能の意味や利用の意図が分からなくなったまでのことだ。

そういえば、ブログを始めた当初に、初めてその「証拠の機能」で印を付けたら、その相手先のブログオーナーからこう趣旨の返事が帰って来た。
「本当に読んでくれていますか? でなければ、無用な印を付けてくださる必要はありません」と。
「読まないのなら印を付けてくれるな、読んくれたとしても付ける必要はない」
と宣言されたことに、初めての経験だった私は面食らった記憶だが、今になってみるとその意味が少し理解できたような気がする。
私は、この方のように我が立場を毅然と表明するほどの問題意識も、確たる信念も無いし、付いていても付いていなくてもどうってことはないのだが。

アクセス数に一喜一憂し、ランキングを競って遊ぶ楽しみ方も、それはそれでアリと思えば、「印を付ける」ことの動機がその辺りにあっても仕方ないかなと思う。
せいぜい他人様にご迷惑を掛けない範囲でね。

まぁ、あれこれ考えてみたけれど、自らが手軽にコンテンツを発信できるツールを使って楽しんだり、啓発したり、されたりすることに、何らの問題もないと思うよ、ホント。

<完>


2008年7月7日月曜日

すももジャム

まず、出来上がりの写真からご披露します。

容器は不揃い、多少の大小の差はありますが、瓶詰めで15本です。
熱湯消毒し
た容器とは言っても、ジャムそのものは、もちろん防腐や酸化防止の処理など、一切してありません。どの程度、保つものやら不明です。
冷蔵庫に容れて保存しますが、
いずれにせよ急いで食べなくては・・・

値段の高騰のため、ここのところ遠ざかりがちだったパン食の頻度が増すかもしれません。



既にご紹介した、火にかける直前の様子です。
複数のレシピによれば、ひたひたに水を足すとするものもありましたが、わが家の場合は少し置いておいただけで果汁が上がってくる様子が分かりました。
というわけで、水は一切加えません。



果肉と種とを外すような感覚で、ヘラで軽く突きながら、かき回せながら弱火に掛けていると、次第に皮が外れ、種が外れ、鍋肌から細かな泡が立ってきました。
煮詰めるにあたり、特に注意したことは、
「焦がさないこと」
これだけです。



鍋の中で煮詰まってきた果汁の色が、だんだん濃くなってきました。
種が外れたと思われることを見計らってグラニュー糖を入れます。
よく解けるように、ゆっくり掻き回せながら、様子を観ながら結局3回に分けて入れました。



煮詰まるにしたがって、果汁の色がますます濃くなってきました。
ブルーベリーのような色合いです。
この頃になると、果肉から外れた種が表面に浮いてきます。次第にジャム化して、比重が大きくなってきている証拠でしょうか。
指先に採って舐めてみると、まず酸っぱさが勝って、後から甘味がやってくる、という感じです。



レシピに拠れば煮詰める時間は1時間程度とありましたが、なんだかんだで今回は弱火でほぼ2時間。
まだ、鍋の中はまだショロショロの水っぽい感じが残っていますが、おそらく冷えることで、私たちが承知している、あのジャムの質感に変化することになるのでしょう。
鍋の中でジャムの質感が得られるかと思っていましたが、それは無理なようです。
家人によれば、
「イチゴやマーマレードの時と、少し様子が違う」
とのこと。
レシピに記されている「火から降ろす頃合」とは、異なりますが火を止めました。

火を止める直前に、種だけ取り出してておきます。
(この種を水に浸けておくと「すもも水」ができるそうです。早速、やってみます)

これで完成です。



出来た、出来た・・・と喜んでおりましたら、鍋の中に完成した写真を撮影するのを忘れてしまい、いきなり冒頭の瓶詰めの写真までジャンプすることになってしまいました。

一晩置いて、朝食は当然のこと、すももジャムのトースト、すももジャム
を加えたヨーグルト、食後のデザートにすももの実・・・すもも・すもも・・・尽くしです。

これまでに口にしたことが無い酸味が立った、しかし、程よい甘さとバランスした、上品な味と香りのジャムです。
心配していたトロ味の質感ですが、一晩冷ましたことで予想通りの立派な「ジャムの質感」に仕上がっています。
むしろ、添加物などでジャム感を調整しているとされる市販のものより軟らか目なことから、パンの上では滑るように気持ちよくのびてくれます。

というわけで、「すもも」の収穫に始まり、「すももジャム」に終わった週末でした。

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2008年7月6日日曜日

続 わが家の「すもも」

一昨日に続いて今日は朝から「すもも」の収穫です。

前回は夕方も随分遅くのことで、高い所などの作業は危険と思い、とりあえず手の届く範囲のことにしました。
あれから丸1日半。
そのときには部分的に緑がかっていたわが家の「すもも」でしたが、昨日1日、梅雨は明けないものの気温30℃超という真夏を思わせる陽の光を浴びて、しっかり完熟。収穫時期を迎えた様子です。


少ない経験から申し上げることですが、本当に完熟していると、意識して実を「捥ぐ(もぐ)」というよりも、ほんの軽く触れただけで柄から実が零れ落ちてくる、そのこ とがよく分かります。ですから、少々熟し方が足りないと、捥ぐ際に少し力を入れて捻ったりする必要があります。それも、だんだん慣れてくると力の入れ具合によっ て、その実を収穫するか、しないを見極められるようになります。
(ただし、農家が市場に流通させる場合には、消費者の手元まで届くであろう日数など勘案して、相応の期間分だけ早めに収穫するのでしょう。仮に、いまここに記したような、わが家の物差しで計って出荷することにな ると、おそらく1~3日後には、実が熟れ過ぎて表面の皮が破れてしまうでしょう。たしかに、一昨日に収穫したもののうちに、いくつも"腹切り"した実がありま した。)

あれから、たったの2日間だけのことですが、わが家はにわかに「すもも」の自家栽培"家"になってしまったような雰囲気です。

成果は、竹の笊に3杯。1杯が1.5Kg見当でしたので、今日だけで5KG近くの収穫があったことになります。前回のものを含めると、ここまで7Kg超に及びます。
さて、未収穫のものを含めると…、本年の結果はどれほどになりますでしょうか、楽しみです。


この思いがけない収穫の使い途ですが、あれこれ検討の結果、2~3日分の生食・お裾分け用を残して、他は「すももジャム」とすることに決定。その結果、グラニュー糖2Kgに対応する量の「すもも」をジャム用に選別しました。

WEBサイトには、「すももジャム」の作り方として数多くアップされていて、かえって驚きました。
まったく現金なもので、見向きもしなかった折には知りもしなかった「すももジャム」が、1日2日のことで急に現実味を帯びてくる、妙な縁です。


生食用にキズのないもの、色艶のいいものを選び出し、残りをジャム用として分別するために、ひとつ一つを丁寧に手にとっては調べ、ジャム用のものは包丁でキズ付いた部分を外すなどして、十文字に切れ目を入れました。
レシピを見ると、その多くは「手で潰す」、「器具で潰す」などして、火を通す時間を短くするように、と書いてありますが、わが家の「すもも」では、十文字に包丁を入れる作業のうちに、手の中で形が崩れたり、タネが外れたりするほどに熟していました。


グラニュー糖の量ですが、レシピにより「すもも」と同量とするケースから、同じく8割~6割の量とするケースまで、かなりの幅があることが分かりました。
わが家では、素材が完熟していることから、市販の「すもも」より糖度が高いであろうことを勘考し、また、糖分控え目を考慮に入れて、「すもも」の量の6割相当のグラニュー糖で作ることに決しました。
「すもも」の量にして3.3kg。(大きく深い、わが家の鍋のほぼ半分程度にまで達しています)

ご覧のとおり、わが家の「すもも」は大きな鍋の中で、煮詰められ、砂糖が加えられるのを待っています。

というわけで、出来上がりについては、当ミッションが成功裡に完了することを期して、後日レポートすることにします。

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2008年7月5日土曜日

初収穫 わが家の「すもも」

以前から気づいていたのですが、ずっと前に植えた「すもも」の樹に実がついています。
この樹に実がつくことは、初めてのこと。
1ヶ月ほど前は、まだ青々としていて、時期もちょうど同じ梅の頃で、まるで大梅の実が生っているようでした。しかし、まさかここまで色づいて、食べられるようにまで成長するとは思いもよらないことでした。

そもそも収穫することなど予定の中に無いもので、植えてからというもの、ずっと放ったらかし。
自慢ではありませんが、何の世話も焼いたことが無かったので、本当に望外の収穫です。
とはいえ、昨年の秋のこと、あまりに枝が伸び放題に伸び過ぎたのもですから、樹形のことを気にして枝を掃ったくらいで、それとて収穫を期待した「剪定」などという気の利いたことをしたつもりは、一切ありません。とりたてて肥料も施していないし、わが家の他の樹木や草花と同じく、完全無農薬です。


そんな具合なものですから、今週始めになって一気に色付きがよくなってきても、まさか食べられるにまでなるとは、考えもしませんでした。

ところが、しっかり色付いて完熟したと思われる1個を獲り、半信半疑で口にしたところ、
「甘~い!」
驚きの美味です。
半分だけかじった、その1個を持って思わず家の中に駆け込んで、
「これ食べてみな」
と家人に差し出す。
上気した私に様子に少し戸惑いながら、促されて口にした家人からも
「なんて美味しいの!」
と、瞬間、驚きと喜びの声が上がりました。

これまでも、八百屋の店先で売られている「すもも」だの「プラム」だのを、甘い、美味いと思って食べた記憶など無いに等しく、好きか嫌いかを問われれば、嫌いと答える果物の部類でした。ですから、「すもも」は酸っぱいというトラウマ状態だった。
そもそも「すもも」というネーミングのことも、「酸っぱいモモ」を称してのことと真剣に信じていました。

ところが、生まれて初めて口にした、樹上で完熟の「すもも」の味は総体甘い果汁の塊で、ほのかに生のアーモンドの実のような甘ったるい香りがします。
姿形といえば、先日のことスーパーの店頭で見かけた「概ね黄味がかった、しかし、どこかで紅い色」をした旅の「すもも」とはワケが違い、全体が赤紫色に近い深い紅色をしています。
若干ですが、タネの周りと皮のすぐ内側あたりに酸味を感じるものの、それとても甘さのバランスで考えれば、とても好意的な酸味に感じられます。

というわけで、タップリとわが家の正真正銘、「完熟獲りたてすもも」を腹いっぱい堪能し、今日は昼食抜きです。

さて、まだまだ獲りつくせない熟した実と、ここ一両日が獲り頃と思われる本日以上の収穫予備の大軍を眺めながらて、さて、無駄のない活かし方は・・・と考えているところです。

今週末には、再び収穫することにしようと思います。

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2008年7月1日火曜日

ティザーサイト

「ティザーサイト」という言葉に出合った。
ただ、こうしたビズログの場面でとは思いもよらなかった。
そもそも「ティザー(または、ティーザー)」と「WEBサイト」を組み合わせた言葉だが、これもインターネットの普及以降の新語だ。
「ティザー」の意味するところだが、これは広告手法の一つであって、別名を「覆面広告」などとも言う。
(用語によって一気に怪しげな雰囲気が漂うのは面白い)

よくよく考えれば、セールスプロモーションの一手法なのだから、ティザー広告をブログで告知することは、今日なら当然のことだ。

企画会議などで、
「今度のSPは、ティザーで行こうか」
「いただきッ、それでキマリ! 早速コンテ画いて」
なんていう使い方をされるわけで、伝えるべき要素を意図的に明らかにしないで、そのことによって消費者の注目を集めようとするわけだ。

例えば、新車の正式発表を前に、車体全面を黒い布か何かで覆った映像をバックに、
「○月○日 その真実が明かされる…」
などとナレーションを入れたり、あるいはコピーやキャプションを配せば、正真正銘のティザーとなる。

さて、最近のリリースの中でのこと。
セキュリティソフト、ノートンでお馴染みのシマンテックでは、ノートンファイター を広告するにあたり、ティザーサイトを設けたとのことだった。
早速、そのサイトを訪問してみた。

ここでは、2008年7月8日 正式オープン予定のN.O.C.対決ゲーム告知の中で、
「じらされるのも、悪くないでしょ…」
という小悪魔風の明示的なコピーよろしく、これこそ「ティザー」を地で行っている。
ちなみに英語の "tease" は、「じらす」の意味なわけだから、先の台詞は包み隠すことなく「ティザー」であることを表明しているわけだ。

そこまで誘導しておいて、付帯するさまざまな商品情報をサイト上に展開し、意図して一緒に閲覧してもらおうという目論見なわけだ。

しかし、ここではたと考える。
ノートンの基調色であるイエローを主たるイメージとしたアニメあり、戦隊モノを彷彿とさせるド派手なサウンドあり、となれば、果たしてノートンが狙うマーケットとは?
私が知る限り、競合他社の広告宣伝の有り様とは、明らかに異なる。

その意味では、極力、教条的な表現を避けて直感的にコンピュータを取り巻く脅威を説明し、それに対策するノートンの優位性を解く企画の新規性に注目したい。
なんてたって、ティザーの対象がゲームなんですから。

だから、
「ビジネスの現場における情報セキュリティーのマネージメントに関しては…」
などと説教じみて始めると、甚だ小難しくなってしまうところを、戦隊モノ風アニメやゲーム・サイトのティザーに見られる具体的な表現を提供して、コンピュータ関連のセキュリティー問題をより身近に感じさせ、それら関心を一定のターゲット商品に引き寄せようとしている点において、広告効果を期待しているに違いない。

ところで、自宅の自前のPCならいざ知らず、オフィスのデスクトップでPCのスピーカーをオンにして、しかも音量を目一杯上げて、このサイトを観ることができるのかな…と考えてしまった。
その光景を想像するととても興味深いが、そうとでもして社員にセキュリティの必要性を説くような「懐の深~い」企業が必ずあると信じたいし、そうした企業こそ、活躍・発展してもらいたいものだと心から応援したくなる…、ホント。

PCのセキュリティーを担保するハードやソフトと並んで、それらとのヒューマンインターフェースが重視されている。対策するハード、ソフトの導入を必要最低限の条件として、私たち自身の意識に訴えかけることが必要だ。

ならば、そうした啓蒙のために、ゲーム・サイトの公開でもって
「じらされることくらい、決して悪いことではないよ」
って返事をしたくなる、例の小悪魔ちゃん!

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