2008年7月5日土曜日

初収穫 わが家の「すもも」

以前から気づいていたのですが、ずっと前に植えた「すもも」の樹に実がついています。
この樹に実がつくことは、初めてのこと。
1ヶ月ほど前は、まだ青々としていて、時期もちょうど同じ梅の頃で、まるで大梅の実が生っているようでした。しかし、まさかここまで色づいて、食べられるようにまで成長するとは思いもよらないことでした。

そもそも収穫することなど予定の中に無いもので、植えてからというもの、ずっと放ったらかし。
自慢ではありませんが、何の世話も焼いたことが無かったので、本当に望外の収穫です。
とはいえ、昨年の秋のこと、あまりに枝が伸び放題に伸び過ぎたのもですから、樹形のことを気にして枝を掃ったくらいで、それとて収穫を期待した「剪定」などという気の利いたことをしたつもりは、一切ありません。とりたてて肥料も施していないし、わが家の他の樹木や草花と同じく、完全無農薬です。


そんな具合なものですから、今週始めになって一気に色付きがよくなってきても、まさか食べられるにまでなるとは、考えもしませんでした。

ところが、しっかり色付いて完熟したと思われる1個を獲り、半信半疑で口にしたところ、
「甘~い!」
驚きの美味です。
半分だけかじった、その1個を持って思わず家の中に駆け込んで、
「これ食べてみな」
と家人に差し出す。
上気した私に様子に少し戸惑いながら、促されて口にした家人からも
「なんて美味しいの!」
と、瞬間、驚きと喜びの声が上がりました。

これまでも、八百屋の店先で売られている「すもも」だの「プラム」だのを、甘い、美味いと思って食べた記憶など無いに等しく、好きか嫌いかを問われれば、嫌いと答える果物の部類でした。ですから、「すもも」は酸っぱいというトラウマ状態だった。
そもそも「すもも」というネーミングのことも、「酸っぱいモモ」を称してのことと真剣に信じていました。

ところが、生まれて初めて口にした、樹上で完熟の「すもも」の味は総体甘い果汁の塊で、ほのかに生のアーモンドの実のような甘ったるい香りがします。
姿形といえば、先日のことスーパーの店頭で見かけた「概ね黄味がかった、しかし、どこかで紅い色」をした旅の「すもも」とはワケが違い、全体が赤紫色に近い深い紅色をしています。
若干ですが、タネの周りと皮のすぐ内側あたりに酸味を感じるものの、それとても甘さのバランスで考えれば、とても好意的な酸味に感じられます。

というわけで、タップリとわが家の正真正銘、「完熟獲りたてすもも」を腹いっぱい堪能し、今日は昼食抜きです。

さて、まだまだ獲りつくせない熟した実と、ここ一両日が獲り頃と思われる本日以上の収穫予備の大軍を眺めながらて、さて、無駄のない活かし方は・・・と考えているところです。

今週末には、再び収穫することにしようと思います。

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