2008年2月14日木曜日

ブログ盗作事件 …被害の当事者として…

私を被害者とする盗作事件がありました。
顛末について所感を併せてレポートしたいと思います。

事件の発端は次のとおりです。

私の記事を読んでくださった匿名の方から、コメントの書き込みがありました。
コメントのタイトルには、
「コピーされていませんか?」
とあり、
「上記ブログにこちらの記事と同様の記事が掲載されています。」
として、盗作ブログのURLが記されています。

問題のURLのテキストリンクをクリックすると、ブログが表示されました。

ブログのデザインやタイトルこそ異なれ、そこに記された文章は、まさに私の筆耕によるもの。
第一印象は
「あららら…」
でした。

私としては、この通報をして頂いた方に配慮したつもりで、そのコメントの掲載は控えさせて頂きました。

コメントを承認することでコピーした盗作ブログのURLが表示されることになります。
その段階で、該当の盗作ブログに対して、私個人として懲罰的な対抗手段を講じることまでは考えていなかったことも、掲載しなかった理由です。

この場を借りて、どなた様か存じ上げませんが、通報の主には御礼を申し上げたいと思います。
さらに、全く同じ文章でありながら、当方をオリジナルと判断され、一方を盗作と見抜いた見識に敬意を表したいと思います。

さて、初めての経験だったことから当初は呆気に取られて「あららら…」で済んでおりましたが、アレコレ考えておりましたら、「あららら…」が「あれれれ…?」に、そして「こら~ぁ!」と怒りに変わってくるのが分かりました。

自虐的な表現を許されるなら
「たかがレビューブログ、されどレビューブログ」
です。

レビューブログは、私が思うに、自発的な発想に立って、テーマを設定して能動的に書き起こすこととは異なるから、クリエイティブな作業とは言えません。
しかし、依頼主も執筆も、両者ともオリジナルを旨とする以上、その基本的なルールに反する行為は、厳に禁止されなければなりません。このことは、レビューブログに関わらずです。
表現の現場にあっては、ルール違反なんてもんじゃなくて、タブーです。盗作は相対犯ではなく絶対犯、プロ・アマを問わずのことです。

私としては、レビューの対象たる商品・サービスを提供する企業(A)と、レビューブログを主催する企業(B)にメールで通報しました。
もともとの通報を頂いた晩から一夜明けた、朝のことです。

私からの通報から、ほぼ3~4時間の後に、A社からメールが届きました。

メールの中で、A社の担当者は当方の主張に基づきB社に通報したこと、それに対するB社の対応、この2点について、丁寧に記されています。

B社がその盗作ブログに対して、提携の解除などを含めた懲罰的な対応を執るのか否か、この点はB社によるところですが、A社として執り得る手段については、誠意を以って迅速に対応してくれたものと理解できました。

この点には感謝します。


ここから先は可能性の問題で、多いに予断を含みます。

要するに、今回のような件は氷山の一角か…ということ。
本件とて、真贋作ある中で洞察を以って当方を真と判断し通報されたからこそのことで、その通報がなければ恐らく露見しなかったでしょう。

B社をはじめとして、レビューブログを生業とする各社において、その辺りのチェック体制について興味があるところです。

盗作者よ!
無断コピーや盗作は、筆耕の対価としての報酬の有無あるいは、その多寡等に関わりなく、表現する者にとっての自殺行為と心得なさい。

ブログのオーナーたる多くの皆さんには、これは対岸の火事ではありません。

あなたのオリジナリティーの産物が、いとも簡単にコピーされて、どこかで使われているかもしれません。

ご注意あれ…

とは言うものの、積極的な防護策が見当たらないのも、これまた現実のようです。


私は盗作しません…
そんな明示的な宣言を伴う各自のモラルハザードを積み上げるより他ないのでしょうか?


<おしまい>