2008年3月14日金曜日

新明解国語辞典のススメ

オンライン書店が人気を博しています。

その中にあって、押しも押されもしない代表格といえば【セブンアンドワイ】。
わが国の小売、流通に革命的な影響を与え、かつ、WEBの時代を迎えてさらに変化している、あのセブンアンドワイのこと。
本や雑誌、CD&DVDにしても然り。
奇を衒うことなく平然とやってる感じが、風格あって心地よいが…。

ただ、恨めしいのは…立ち読みして暇つぶしする、あの怠惰ながらも、ありもしない知的雰囲気を漂わせるに最適な環境を奪われてしまったこととです(笑)


さて、そんな中、ワタシの珠玉の一冊を「アツく」紹介してください…」という、超難問を突きつけられてしまいました。

面白い…、感動した…、とワタシが言いましても、永らく世間様に向かっては斜に構えてきましたことから、皆様に賛同の意をもって「アツく」受け容れられますやら、いささか疑問ではあります。
が…。
しかし…。
生来の斜な観点から選ばせて頂くならば、この一冊となりましょう。


知る人ぞ知る…新明解国語辞典であります。
おまけに、この場合は「大きな活字の」とサブタイトルが付されております。

というわけで、正式名称は
大きな活字の 新明解国語辞典
となるわけです。

広辞苑が、七三分けの刈上げ頭、かつ、度の強い黒ぶちメガネの学生服だとすれば、新明解はジーンズにメタルフレームの色つきメガネ、茶髪のロンゲ…かな?

まっ、そこまで言うと大袈裟だけれども、とにかく新明解は解説が洒脱。
型にはまらない、イタズラ者…。

将軍に例えると…八代将軍吉宗…、八代亜紀ではありません。
ブログライターにWikipedia、放送作家・構成作家に新明解、と例えを挙げ出したらキリがありません。

肝心な内容において詳しく書かれているか…という点においては、手抜きがある(失敬!)どころか、書き過ぎ? とも思えるほどの念の入れよう。

この言葉に、なんでここまで詳説するの? って思うことが多々あります。

だから、ライターさんや、クリエイティブ系さんの必読書と言っても過言ではない?
ネタに詰まったら、

「新明解ではこうこう書いてあるが、それって…どうなの?」
と、ムチャブリしておいて、自分で受ければイイ…。
だから、ある意味でお手軽・カンタン技法なんです。

と、そんなこと年季の入ったライターさんだって、結構やっていらっしゃいます。
そう言えば、以前のTV番組で「おもしろい例文」とか称して、そのまんま使ってベタな番組作りがされていたことだってあるわけでして。

正直に出典、引用を明らかに…、というより、むしろそれを明らかにすることによってこそ注目度を上げようって…、見方によっては誠に安直で胡散臭い番組作りにも参画させられてしまった、悲劇の…否、話題の国語辞典なわけです。

ということは、逆説的にプロの放送作家の心の拠り所ともいえるネタ本…いやいやモトイ! 国語辞典なわけであります。

こうして、稚拙な文章でその高尚なる面白さを語りつくすことなどできようか…?、できっこない…わけでして。

ですから、ワタシのオススメするこの一冊を、ぜひともご一読、とはいわず何度でも読み返して頂き、行く行く願わくば是非とも座右に置いて頂きたいわけです。

なお、「大きな活字の…」の部分は、割愛して頂いても内容に一語の違いもありませんので、ご自身の年齢や今後のこと、将来性をご検討の上で、お選びくださいますよう、くれぐれもご案内申し上げます。

思いの外、長文、かつ、思いの内、駄文にお付き合いを頂き、感謝致します。


<おしまい>