2008年3月3日月曜日

BIZLOG(ビズログ)におけるテーマ選び

子供の頃のこと。
夏休みの宿題のひとつに「日記」がありました。
半べそ掻きながら四苦八苦していた記憶です。
「きょうは(も?)、よくできました」
と毎日のように綴って、休み明けに叱られていたのは誰でしたか?
因果なもので、今回のテーマについて、そんな輩が偉そうに書けることでもあるまいに、なのですが(笑)

いくつになっても、日記がブログに変わろうとも、いざ何を書くのか…ということは、なかなか難しい問題です。

裏返せば何を書いても言い訳であって、正解があるわけではないので、気楽に考えればいいのでしょう。
しかし、少なくとも自分以外の誰かが読むことを前提とした場合には、秘密の日記帳然と何でも自由に書ける、というものではない…そう考えるのが一般的だと思います。

主張すべき考えの論理性、正当性に対する意見や批判のことなどを真っ先に考えてしまうと、論客、著述の方でない限り、多くの場合に筆が進まなくなってしまうことは理解できます。
「だれだれが書いた…」という一点を明らかにして表わすということには、それなりの覚悟が必要だと思うのです。

ただ、正確のため、匿名・筆名で表わすことに覚悟がいらないとしたり、それを問題視しているのではありません。筆名によるからこそ、と思っているのですが、縦横無尽に筆の勢いを感じさせて下さる力強い表現をいくつも存じ上げています。
ですから、匿名性の問題は、それをいいことにモラルの欠如とか犯罪性などの問題として議論されるべきことと思います。
したがって今回のタイトルとの関連ではこれ以上言及しないことにします。


さて、ビジネス目的のブログということを考えると、ブログのオーナーが誰かということを隠す積極的な理由が見当たりません。だから、BIZLOGは匿名性の外ということになります。
コマーシャルのオーナーが明らかにならない表現が果たして存在するのか、私には思いつきませんが、社名や商品認知の向上、企業イメージや信頼の維持・向上、もって、業績向上に資するために、社名など出所を隠すことはあり得ないと思います。
そう考えるとBIZLOGにおけるテーマ選びはたいへん気の重い作業になります。

かつて、別の場所で暖冬をテーマに
「今年は雪が少なくて良かった」
という旨の内容を記したところ、
「雪が少なくて困っている業種もある」
として、お叱りを頂いたことがあります。

この場合は、「暖冬」というテーマに問題があったわけではなく、むしろ、それが与える影響について良し悪し両論に立てなかった配慮の無さこそが問題です。が、このテーマを選んだそのときから、すでに結論をイメージして書き始めていたわけであって、私には「テーマ選びの難しさ」を象徴する一つの例として記憶に残っています。
雪が少なくて良かった…という、私の個人的な感想が本来の目的たる、その企業のコマーシャルに悪い影響を与えてしまったわけですから。

そのようなことを思い出しながら、先ほどBIZLOGのテーマ選びについて、あるブログのオーナーの方と打ち合わせをしてきたばかりです。
季節の移り変わりや地域の催事など、オーナーの方が適宜テーマを選びながら、それを打ち合わせの材料として提供してくださることになりそうです。

苦手なテーマ選びの負担からは解放されたかわりに(笑)、内容に対する責任の重さが増したようです。

というわけで、「BIZLOG(ビズログ)におけるテーマ選び」という当面の重たい問題について、これを今回のテーマに選んでしまった私は、選んでしまったことを悔やんでいるのでした。


<おしまい>