2008年4月5日土曜日

南信州遠山郷 殿町の茶屋にて

ちょっとした遠出の途中に寄り道。

南信州遠山郷は和田の龍淵寺、
そのすぐそばにある「殿町の茶屋」に立ち寄って、饅頭を買い求めました。

以前に立ち寄ったときは、目的の用を済ませた後のこと、
時間が遅かったものですから売り切れて買えなかった…
というより、売り切れると暖簾をさげてしまうから、
入店さえできなかった、人気の饅頭屋さんです。

もともと、遠山郷は今回の目的地ではなかったのですが、
「この時間ならひょっとして…」
と午前中の随分と早い時間に道を外れて行ってみました。

「今度は早すぎて、まだ、やってない?」
そんな不安をよそに…、今日は暖簾が掛かっています。


帰宅してからゆっくりと撮影会。


本当は、出来立てを店の中で食べるのが一番美味い…
そう、教えられていたのですが。
なかなか、そうも行きますまい。

そんな配慮からでしょう、乾かないようにと一手間、手が掛けられています。


今日は「よもぎ」と「そば」の2種類。
一口大ですから、私はパックリと一気に行くのが好きです。
と、まあ、この辺りはお好みで。


ここでは、私が四の五の並べ立てるより、
ご本人が自ら口にされることをオススメするのみです。

TVのグルメ・レポーターでもあるまいし、
書かないに越したことなし…です。

「ご賞味あれ」

とだけしておきます。

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さて、ここから先は非売品ですから、ご注意ください(笑い)。

ちょうどのこと、お茶を入れて一休みする時間にぶつかったものですから、
お誘いを受けるままに遠慮もせずにお呼ばれしてしまいました。

茶屋のおばちゃんたちの疲れを癒す甘いものなど、番外でご紹介…。


漉し餡で芋干をからめたもの…という解説。
名前は? の質問に…
おばちゃんたち、顔を見合わせ 「???」

これ、売れますよ、ホント。


摘み立てのホウレン草のお浸し。
調味料無しで頂きました。

甘く優しい香りと柔らかな口あたりは、これまでに口にしたことが無い…。
あのザラザラした食感が、歯や舌先に残りません。

隣の畑の方が、
「採れるだけもってきな…」
と。

のどかです。


これも懐かしい。
大豆を甘辛く炊いてあって、ご飯が欲しくなります。



お茶の時間には持ち寄った漬物が欠かせない?

人気ですから…もう、あと僅か!
と思っていたら

「奥にもっとあるに」

と、さらに勧められました。



饅頭屋さんに入って、
饅頭のことそこそこに非売品の報告とは、なんとも妙な展開ですが、
私にそうさせたことこそが
「殿町の茶屋」
の雰囲気を象徴していると言えます。

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馴染みの客でもないのに、まるでご近所さんを招き入れてくれるかのような…
月並みですが、そんな人の好さ、優しさがとても懐かしかった…
久々の遠山郷でした。

「また来てな…」

その一言がうれしい。

「…また、来ます。」



<おしまい>