2008年6月6日金曜日

「人気、爆発中」って何?

TV番組など観ていて、画像はともかく、ナレーションが気になることがある。

Liveで読み間違えなどの場合は、さて置き、映像にナレーションを付ける場合に・・・、つまり、原稿があるであろう場合、アフレコであるにもかかわらず、おかしな表現がある。

「原稿なんて無いんで、ナレーターのマンマでOKしました」
とか言う、余ほどのことナレーターに番組の命運を預けた、そんな特殊なケースなら、許したくは無いが許さざるを得ず・・・意図して多少の長き物に巻かれてみてもと思うところだが。

収録を止めて、リテイクが十分に可能な状況で、今日の
「人気、爆発中」
は、許せない。
大きな声では言えないが、あの・・・CXでのこと。

そこで言いたいこと、伝えたい気持ちは90%くらいまでなら汲むことはできるが、でも、「公式なナレーション原稿に基づいた、プロのナレーション」で、1%も誤ってならないと思うのだが、さて。

この例なら、
「人気、沸騰中」
が正しかろう。

「爆発」という「急速な膨張を言い、一般的には気体の急速な熱膨張を指す」・・・つまり、その瞬間的な「熱膨張」が「中」という言葉で、連続的に継続している状態のことを、僕は想像することができない。

Liveでない限り、ナレ録の際に原稿にNGあるいは?を出して、リテイクまたは確認して先に進める限り、この可笑しな表現はなかったはずだ。

そもそも、こうした「可笑しな表現」からもたらされる、意外な効果を狙った上でのことならまだしも、この例に見えるとおり、大概は「誤用」や「乱用」による場合が多い。

「言葉は生きている」
とか、もっともらしく言われることが多いが、しかし、その時点での確かな「正」と「誤」、「生死」を指摘できる、中心線のようなものが必要と思う。

<eof>