2008年1月20日日曜日

アルバム

 私はアルバムの整理が苦手です。いや、苦手というより、もはや仕事にならないといった方が正確かもしれません。なぜなら、1枚また1枚と手に取るたびに見入ってしまうから。その都度手が止まってしまいます。

 昨年は、この苦手なアルバム整理のために、敢えて同じ型番の新品アルバムを10冊まとめて買いしました。

 これまでのアルバムを取り出してみます。誕生から小学校卒業までの2冊は両親の手によることが明らかです。台紙の4隅に袋状のコーナーが、いちいち丁寧に手作業で貼り込まれ、写真はそれに支えられています。

 中学と高校と卒業のたびに各1冊、ここから先は自らの手で整理が始まりました。

 大学に進んだ直後、一眼レフカメラを手に入れた頃から、プリントとマウントしたポジフィルムが一気に増え、当時のプリントは黄ばんだデパートの買い物袋に無造作に詰め込まれています。さらに、娘が生まれたのを機に、出始めたばかりのオートフォーカスの一眼レフに換え、さらに増え方が加速しました。

 整理すると決心したきっかけは、中学・高校生の頃を集めたアルバムから、写真が脱落してしまったことです。そのアルバムとは、弱い粘着性のコーティングを施した台紙の上に自由にレイアウトし、透明なフィルムをピタッと被せるタイプ。その台紙の粘着力が落ちたために、写真が束になってアルバムケースの奥に集まっていました。だから、今回アルバムを購入する際には、それに似たファイリングのシステムは避け、できるだけ手の掛かるタイプを選びました。

 さて、10冊もの真新しい空のアルバムを前にすると圧倒されました。整理を始めてみたものの予想通りなかなか捗りません。収める先があればやらざるを得ないだろう、プレッシャーをかけるつもりで、軽い気持ちで始めてしまいましたが、正直なところちょっと後悔しています。

 でも、なんとかやり遂げなければとも思うと、複雑な気持ちです。

 こんな調子で整理していては、貯めこんできたと同じ位の時間がかかるかもしれません。が、果たしてそんな時間が残っているのかな。

 楽しくもあり、しかし、悩ましくもあるアルバム購入です。


<おしまい>