2007年7月18日水曜日

BIZLOG に関する整理

Googleのサービスのことを発端に、友人とブログやECについて議論する機会を得ました。

私の中のモヤモヤ、つまり自分にとって何が適合していて、何がしていないのか、消去法的に整理ができた…そんな感じがしています。

① ビズログ(ビジネスブログ)とネットを介した販売、つまりネットビジネスの違い。
→ 前者は間接的な拡販あるいはマーケティング・ツールである。これに対して、後者はより直接的に商品や商材を売ってしまおう、注文をとってしまおうという宣伝媒体である。

ここで、上記のとおり定義したところのネットビジネスに
(1)適合する商品
(2)適合しない商品
があるであろうという仮説に立って考えると、適合しない商品はネット上で取り上げられないのか、取り上げる意味が無いのか、という問題があります。

まさに適合する商品は既に、ダイエットや健康食品、アクセサリー、家電その他、従来からの紙媒体による宣伝広告と併行して、明らかな実績を表しておりますことは実証されています。
したがって、多少無理やりの感も否めませんが、ネットビジネスに適さないとされる商品やサービスを如何にしてネットに乗せていくか、つまり、ネット上でダイレクトに売ってしまおうというのではなく、イメージアップや商品告知について考える余地があろうかと思うのです。
この点は、クライアントのコスト意識が高まれば高まるほど、広告効果が見えにくく、厳しい評価を受けるところです。つまり、この告知からどの程度の売り上げがあったか、注文があったかが見えにくく、広告コストを掛けづらい難しいところになります。

② ブログライターとは
上記①の議論の末に、あるいは、これと併行して「じゃあ、ブログライターの役割って何?」というテーマについて話しました。

「ブログライターとはブログ上で文章を表す人」と定義すれば、それきりなのですが、ここでは範囲が広すぎます。
ブログ上には必ず何らかの文章が載るわけです。例えばフォトグラファー系のブログにしてみても、表現の多い少ない、または軽重はともかくとして、何らかのキャプションされている場合が多く見られ、これもブログ上における文章です。
真っ黒になるほど、文字を連ねている当ブログにしても内容は文章です。しかし、それらブログを主催するオーナー自身がライティングする場合は、ここでは「ライター」の領域から外しましょう。
オーナーのために第三者として記事を書いたり、コメントを加えたり、リンクを張ったりした場合にのみ、「ライター」と定義します。
自分の日記帳に自分を記録することまで、ここではブログライターとしない…、そう理解して読んでください。
そうした上でここからが私の考えです。

上記①の議論で申し上げれば、ネット上の様々な場面で「ブログライター」と表現されている場合は、上記の分類における「ネットビジネスに適する商品」について、「ヨイショ記事」を書いて、それを介してリンクしたり、アフェリエイトしたりする場合(ここが、紙ベースとの大きな違い)を指すことが多いように感じます。

いわゆるアクセスランキングでは、その必要あってか積極的に上位を狙っている、あるいは結果的に狙わざるを得ず、小難しさや、理屈っぽさは敬遠される傾向にありそうです。
ここでは、そうしたことが良い・悪いという評価をしているわけではありません。
例えばですが、ダイエットや健康食品に、こねくり回した理屈は要らないのでしょう。かえって理屈っぽい表現は読者を失う、購買機会を失う傾向にありそうです。
いわゆる、ハード的なネットワーク上に構築された人的ネットワークを介して、一人でも多くの人の目に触れることが勝負で、そのためにはコンテンツの表現の良し悪しより、検索エンジン対策などが特に重んじられるようです。

したがって、日本語としての誤用や平気で「ら抜き言葉」や「こんにちわ」が横行を許すことになっているようです。まあ、ネットビジネスと日本語の乱れの因果を関係付けるのは、これまた乱暴な気もしますが、私の確かな印象です。
(私自身、記事の内容や気分によって文体が一定しておりません。使い分けているといえば聞こえはいいのですが、確たる依頼が無い限りは自分で使い分けている現状です。)

③ ここで再び「何が言いたいの」という疑問について
こうして、ザッと整理してみますと、私の考えているブログ上のライティングとは
「ネットビジネスの流行と逆行している」
という方向性が見えた気がします。
つまり、仮想BIZLOG上で行われることを想定してみますと、以下のとおりです。

・特定のクライアントの依頼があって、それ自体が独立したブログとして運営されること。
→ 誰かのブログの一部分を成す記事、いわゆる投稿やコメントであったり、リンク先の1つであったりすることではありません。

・ブログそのものは、直接に物やサービスを売らない。
→ 紙ベースの記事体広告(パブリシティー)のようなイメージでしょう。
→ 仮に別サイトに注文フォームやショッピング・カートなどあるようでしたら、そちらを紹介し誘導することはもちろんのこと有効です。

・ブログ上での匿名性は廃す。
→ 企業や事業に関連した内容である以上、情報の発信者側は常に表に対して姿を見せていること。
→ ただし、記事の中で企業や事業に属さない第三者の個人名などは、本人の了解が無い限り明らかにしない。

ますます堅物なブログのイメージになりつつありますが、これらはレギュレーション(自主規制という意味で)の問題であって、コンテンツの内容にまで及ぶものではありません。
広く遍く読者にとって興味ある記事、これを旨とすることが基本です。


<おしまい>