2007年7月29日日曜日

コンテンツ向け AdSense のこと

AdSenseに「コンテンツ向け AdSense」と表示されたサービスがありました。
好奇心に駆り立てられて当ブログでも設定させてもらっています。
その設定について表された説明文には次のようにあります。

「お客様のサイトの独自コンテンツをターゲットにした広告を表示します」

当初は意味するところが全く理解できませんでした。

しかし、注意深く観察してみると私の理解度を別にして、実によくできていることが分かりました。
ご存じない方のために、体験的な例を記します。
例えば、当ブログ内で先の新潟県中越沖地震について記した直後には、これをタイトルとしたリンクが表示され、その後には記されたコンテンツの変化に応じて、リンクのタイトルが変化していくことです。

・コンテンツに応じて広告のリンク先、つまり広告主が変化します。
・リンク先はピント外れではなく、コンテンツ内のタイトルやキーワードをある程度、正確に反映している。

以前に、ブログは従来のコミュニティーのようにユーザーを閉じ込めない、という趣旨の記事を書いたことがあります。共通する傾向を有する消費者を「閉じ込めて広告をする」場合と、ブログのようにトラックバックやRSSの機能により流動するユーザーに対して有効に広告する場合とでは手法が異なると考えます。

「コンテンツ向け AdSense」はこれに対する、解決策のひとつと言えます。

例えば、「信州蕎麦」のことを中心に記されたブログに、とにかく「蕎麦」に関連する全般のリンク先とタイトル、つまり広告主とコンテンツに関するリンク先が表示されていたら、そのブログを訪れた読者の関心事にヒットする確率が高いでしょう。

しかし、ヒットの確率が高いからといって、このリンク作業をブログを書いている本人が手作業で行うことは、現実的ではないことも事実です。
まして、それが商業広告であればなおさらのこと、広告主を見つけたり掲載料を設定したり、回収したりなどの作業は出来るはずもありません。

ブログのコンテンツをGoogle側で自動的に読み取って、関連する広告リンクを表示するというのは、非常に優れた仕組みなわけです。
もちろん、ブログのオーナーとしては表示して欲しくない、ある傾向の広告もあるわけですから、オーナーの設定により特定の広告主を選択して表示させることもできます。

固定化したコンテンツの表示を得意とするホームページとの差が表れています。


<おしまい>