2007年5月10日木曜日

庭の「たらの芽」

今年も庭先にたらの芽が出ました。

今年は春先の天候不順も手伝って例年に比べて不作なのですが、それでも市場価格でもう既に3千円分くらいは頂きましたでしょうか。

世間では天ぷらで食するのが通り相場だと思うのですが、わが家では夫婦ともに脂肪の摂り過ぎを嫌って、お浸しや塩コショウで軽く炒めで頂くことがよくあります。
天ぷらより、香りも苦味も立って美味しいと思います。

私の経験上、他所では味わったことがなく、わが家でしか食べたことがありません。お顔馴染みの店などあって、裏メニューとかで特別に注文でもすれば味わえるかもしれませんが。簡単に珍味と言ってしまうにはもったいない、「珍しい味わい」と言えるでしょう。

さて、たらの芽はたいへん生命力が旺盛で、春先になるといたるところに、それこそ芽を出して、子供の指の先ほどの小さくて新しい穂先を開かんとしている姿には感心します。
初めて植えた30センチほどの苗が、今では退治しても退治しても、そこここに生えてきますから、中には翌年には続かない若芽もたくさんあって、なんとも贅沢な間引き作業を毎年のように強いられています。

その作業はこれも大変で、一本一本がスコンと抜けてしまうわけではなくて、地表の浅いところをメリメリっと引き裂くように、長くつながった根っこをたどって、適当なところで刃物を入れる、そんな作業の繰り返しです。
時には大切にしている草花の苗の中を縫うように根っこが生えており、間引きと言っても他の植物に気を遣うとてもデリケートな作業なのです。ウッドデッキの下、手の届かぬところでデッキの底面の高さを限界に、しっかり生きている芽もあって、さすがにそこまでは間引きの手が及ばず、けっして小さくないわが家のデッキ下は、数年でたら畑、イヤ、たらの芽畑になってしまうのでは…と心配しているところです。

さておき、今日も間引き作業の中で石楠花が影響を受けておりますことを確認しましたものですから、すかさず例の処置をしたところです。

そうした心配をよそに、石楠花はそれらしく今年も咲き誇っており一安心しているところです。


わが家の石楠花


<おしまい>